中国物価上昇で困窮者に対する補助金支給強化

中国国家発展・改革委員会や民政部、財政部といった6当局がこのほど共同で発表した通知によると物価上昇と価格維持補助金を連動させるメカニズムを段階的に調整し、困窮者に対する補助を強化することが決まった。

2011年に打ち出された物価上昇と価格維持補助金を連動させるメカニズムの保障対象は、主に、都市・農村生活保護の対象者、特別困窮者、失業保険受給者、国家定期救済金受給者、孤児、事実上の孤児、HIVウイルス感染児童などとなっている。

同メカニズムの発動条件は、都市部の低所得者基本物価指数(SCPI)や消費者物価指数(CPI)の上昇幅(前月比)を基準としている。

具体的には、CPI(一部の地域はSCPIを採用)、またはCPIのうちの食品価格の上昇幅(前月比)が臨界値に達した場合、同メカニズムが発動され、臨時補助金が支給される。

また、全ての発動条件を満たさなくなった月に、メカニズムが停止され、臨時補助金の支給も停止する。通知は、上記の調整を今月から来年の3月まで実施し、今年8月から来年2月の物価指数に対応するとしている。