~「日本のデジタル社会へ向けての課題と展望」その19~
『頑張る自治体へのイノベーション提案&交流会』

2月18日に発足した一般社団法人デジタル田園都市国家構想応援団の第1回イベントは、東京都大田区の協力で羽田イノベーションシティで4月5日に開催されました。代表理事を務めさせて頂いているデジ田応援団の第1回会合「頑張る自治体へのイノベーション提案&交流会」が、大田区の協力により、羽田イノベーションシティで開催されました。

デジタル化や新たなイノベーション創出を通じて、各参加企業・個人がデジタル田園都市国家構想を実現するイノベーション提案を、全国の自治体の担当者や民間企業に向けて公開プレゼンをする企画で、以下のようなプログラムで実施されました。

全体会合では、大田区の松原区長によるデジタル政策についての講演と、私の代表講演(写真参照)のあと、第3分科会である、まちづくり・観光に参加しました。

ここでは、地方創生に大きな成果を上げている、凸版印刷のメタバース城郭案内・ストリートミュージアムの活動、クリエイターズネクストの謎解きでの巣鴨の街おこし、Digital Platformerの地域通貨、パソナパナソニックビジネスサービスのバーチャル消化訓練など防災訓練、大日本印刷の過疎自治体を連携させて三重県で成果を上げているMAPベース地域振興情報発信プラットフォームの発表がありました。

1、産業・貿易

〇地元特産品のオンラインショップ開設(株式会社ネットショップ総研)

〇自治体向け創業支援ツール(株式会社ソフィアコミュニケーションズ)

〇LINEを活用した農業人材の確保 (株式会社日本農業新聞)

〇メタバースを活用した参加型教育(地域創生プラットフォーム)

2、教育・子育て・福祉

〇GIGAスクール端末によるチャット相談(一般社団全国心理業連合会)

〇自治体(地元)×デジタルネイティブ大学生との共創型インターンシップ(株式会社ディスコ)

〇ウェルビーイングDX(株式会社VIVIT)

〇学校でのメタバースの活用(有限会社ラウンドテーブルコム)

〇AI自動文字おこし専用端末での聴覚障害者・自動通訳支援(株式会社時空テクノロジーズ)

3、まちづくり・観光

〇観光・ストリートミュージアム(凸版印刷株式会社)

〇「AI謎解き」を活用した地域活性化(株式会社クリエイターズネクスト)

〇DID・デジタル通貨の社会実装(DigitalPlatformer株式会社)

〇バーチャル防災(パソナパナソニックビジネスサービス株式会社)

〇MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム(大日本印刷株式会社)

4、環境・エネルギー

〇SDGs推進などの参加型合意形成プラットフォーム(株式会社Liquitous)

〇SDGsなどのオンライン学習システム(株式会社いま-みらい塾)

〇資源循環プラットフォーム”POOL”(レコテック)

〇地方自治体の課題解決に向けた衛星データの活用(株式会社アクセルスペース)

〇地域循環型GXソリューション(株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ)

おわりに

デジタル田園都市国家構想応援団の第1回会合は、伝統と革新を実践する大田区の羽田イノベーションシティで開催されるという記念すべき会合となりました。次は、大阪府堺市にて開催しました。岸田政権の成長戦略の中心をなすデジタル田園都市国家構想を実現するために、当一般社団法人は、これからも日本全国を回って積極的に活動していきます。(おわり)

プロフィール

1954年、福岡県生まれ。京都大学理学部(宇宙物理学科専攻)卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、日立エンジニアリング株式会社、株式会社アスキー等を経て、株式会社インターネット総合研究所等を設立し、現職。96年、東京大学より工学博士号を取得。現在、SBI大学院大学学長、東京大学大学院数理科学研究科連携客員教授。