中国40都市の人口増トップは武漢 北京は5年連続減少

国家統計局が2021年人口データを発表したのに続き、各地も相次いで現地の人口データを発表した。第一財経が伝えた。

統計の対象となった40都市のうち、人口増加上位10都市には武漢、成都、杭州、西安、南昌、長沙、青島、寧波、鄭州、貴陽が並んだ。人口が10万人以上増加した都市が14ヶ所あり、そのうち武漢、成都、杭州、西安の4大新一線都市はいずれも20万人以上増加した。北京、上海、広州、深センの4大一線都市はいずれも人口増加上位20都市に入らなかった。昆明、大連、哈爾浜(ハルビン)、長春などの重点都市はまだ21年の人口データを発表していないので、この統計には組み込まれていない。

武漢は21年の人口増加が120万1200人に達して、全国トップだった。成都は21年末現在の常住人口が2119万2千人で、20年末に比べて24万5千人、1.17%増加した。杭州はトップ5の中で唯一の東南沿海部にある都市で、21年の人口純増加は23万9千人に達し、浙江省の人口増加の3分の1を占めた。このほかに20万人以上増加した都市には、西北地域の最大都市の西安がある。全体としてみると、人口の増加が大きかった都市は主に新一線都市、二線都市、一部の一線都市周辺の都市に集中した。

21年は北京など4大一線都市で人口増加上位20都市に入ったところは1つもなかった。うち広州は7万300人増加、深センは4万7800人増加、上海は1万700人増加、北京は前年比4千人減少した。つまり、一線都市全体で21年の人口増加は計12万4800人にとどまった。

北京市の21年統計公報及び「北京市統計年鑑2021」を詳しく見ると、同市の常住人口は16年にピークの2195万4千人に達した後、5年連続で減少したことがわかる。

上海は21年末現在の常住人口が2489万4300人で前年比1万700人増加し、14年比では22万3700人増加し、7年間を平均すると毎年約3万2千人増加したことになる。