「父の日」だった6月19日、中国一部の旅行プラットホームが「父の日旅行ビッグデータ」を発表した。旅行サイト携程の統計によると、今年上半期の親子旅行の予約のうち、男性の予約の割合が4割を超えた。そして、「80後(1980年代生まれ)」の育メンが子供を連れて旅行に行くというのが近年、新たなトレンドとなっている。旅行の特徴を見ると、父親は子供を連れてアウトドア系や山岳系の観光地に行って大自然を楽しむのを好んでいる。父親が子供を連れて旅行に行くというパターンの割合が高まるにつれて、以前なら女性が主導権を握っていた旅行の計画において、男性が存在感を高め、発言権を持つようになってきている。北京商報が報じた。
年齢別に見ると、子供連れの旅行の予約をする男性は「80後」と「70後」(1970年代生まれ)に集中している。具体的に見ると、今年上半期、「80後」の男性のその割合は48%で、以下「70後」23%、「90後」(1990年代生まれ)19%と続いた。
「80後」の男性・任さんは取材に対して、「普段は仕事が忙しく、息子の世話はいつも妻がしてくれている。子供との絆を深めるために、週末に息子を連れて旅行に行っている。夏休みや冬休みには、遠い所へ旅行に行くこともある。子供が楽しそうしている姿を見ると、本当にうれしい」と語った。
「80後」の育メンのほか、親に「父の日」のサプライズプレゼントとして、旅行を選ぶ若者も増えている。ここ1週間、「50後」(1950年代生まれ)と「60後」(1960年代生まれ)の旅行予約が、前週比41%増となった。「50後」と「60後」のパッケージツアーの予約数を見ると、前週比で193%増となっている。6月、「50後」と「60後」がパッケージツアーで行く旅行先で最も多いのは烏魯木斉(ウルムチ)や張家界、桂林、拉薩(ラサ)、貴陽となっている。
子供と大自然でアウトドアが育メンの間で人気に
旅行関連の消費の一つである「ホテル」において、男性は常に高級志向となっている。携程の統計によると、子供を連れて旅行に行く父親は高級ホテルを予約するケースが多く、親子で宿泊するのに適したホテルの統計を見ると、父親が高級ホテルを予約する割合は、母親を61%上回っている。
観光地のジャンルを見ると、母親は子供を連れて博物館や展示会の見学を好んでいるのに対して、父親はアウトドア系や山岳系の観光地に行って、大自然に囲まれて、美しい自然の景色を楽しむのを好んでいる。
また父親は子供を連れて遠くへ遊びに行くことも好んでいる。携程の統計によると、上半期、子供を連れて行く旅行の予約のうち、遠方旅行が占める割合は、父親が42%だったのに対して母親は38%で、男性が4ポイント上回っていた。上半期、遠方への親子旅行の予約の割合数も父親が母親を43%上回っていた。子供を連れて行く旅行に育メンの間で最も人気の旅行先トップ10は北京、成都、広州、上海、重慶、深セン、杭州、三亜、武漢、長沙だった。
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