臨安に全国初の童話ホテル

さきごろ、国内で初めて親子の文化ツアーをテーマとするホテルが臨安にオープンしたというニュースが、各ポータルサイトや微博(中国版ツイッター)でままたくまに広まった。ネットユーザーは次々に詳細を問い合わせ、先を争って体験したいと書き込んでいる。

 この童話ホテルは杭州の西側、臨安市の青山湖畔にあり、6月1日の国際児童デーに正式オープンした。ホテルの敷地面積は約3万平方メートル、建築面積は7000平方メートル。湖を臨み、緑に包まれ、湖面の光が美しく映える、スタイルの異なるファミリー向け客室が85室ある。ホテルはファンタジー童話をテーマとしており、デザインは斬新で個性的である。

 ホテルに一歩足を踏み入れると、濃厚な童話の雰囲気に包まれる。各客室は趣の異なる童話のストーリーで飾られ、ゲストは好みによって客室の種類を選ぶことができる。赤ずきんレストランは豪華なインテリアで、お子様メニューは見た目も美しくユニークであり、中国料理と西洋料理のビュッフェは科学的に組み合わされ、いろいろなアイスクリームやケーキなど何でもそろっている。レジャーがこのホテルのコンセプトであり、各種のレジャー施設と遊具が集められ、さまざまな年齢の子供に合わせて学べ、遊べるようになっている。室内にはロッククライミング、5D映画、夢工場……屋内親水アクション施設、屋外にはスパイダーマン訓練器、キッズファンタジー宇宙ユニットすべり台、キッズジェットコースター、いたずら書きウオールなどがあり、さらに大人向けにはゴルフクラブがある。

 ホテルの遊園地で遊ぶほか、子供たちはここで自分の夢を実現することもできる。医者、警察官、パン職人、消防隊員、看護師、モデル、記者、カメラマンなど各種の職業を体験できるのだ。夏休みと週末には、ホテルで各種の親子パフォーマンスやコンテストがあり、児童の専門家を招いてのコンサルティングや講演も行われる。ここは子供たちのための夢の王国なのである。

 童話ホテルのオープンは、「長三角」(長江デルタ地帯)の観光地としての臨安のブランド効果をアップさせた。同ホテルのファミリーの文化ツアーというテーマ付けは、臨安市のために夏期の避暑ツアーブランドを打ち立て、素晴らしい観光地としての環境を作るうえでも、さらに濃い色彩を加えたのである。