「漢・唐・宋・明」新商品を世界に発信
古井貢酒が大阪万博で2度目の「企業デー」開催

202562日に古井貢酒が初めて「企業デー」として大阪万博に登場してからわずか数か月後、926日には中国館で2度目の「古井貢酒・年份原漿企業デー」および「漢・唐・宋・明」新商品グローバル発売式典が開催された。千年にわたる酒文化の交流が実現し、中国白酒の国際化は新たな局面を迎えた。

古井貢酒は、これまで六度の万博に関わり、五度にわたり中国館公式パートナーを務めてきた唯一の中国白酒ブランドである。今回の開催は、中国白酒の国際発信をさらに推進し、「中国の醸造、世界に薫る」という理念を具現化する取り組みとなった。

会場には、大阪万博中国館館長の邬勝栄氏、亳州市副市長の鐘治峰氏、中国酒業協会の何勇氏、中国駐大阪総領事館の景春海参事官、司隆史参議院議員、梁金輝董事長ら、日中両国の政財界や華僑代表が多数出席。イベントは国内外の注目を集め、『朝日新聞』や『人民日報海外版日本月刊』、『日本華僑報』、『中日新報』など多くのメディアが報じた。

 

2度の「企業デー」で示す

古井貢酒の存在感

古井貢酒は、2025年大阪万博中国館で2回の「企業デー」を開催した唯一の公式協力ブランドである。6月の第1回では「五度の万博記念酒」を披露し、9月の第2回では「国潮」シリーズの新商品を発表した。「中国の醸造、世界に薫る」を理念に掲げ、文化発信と国際交流を進める代表的な中国ブランドとなっている。

大阪万博中国館館長であり、中国貿促会展示管理部長の邬勝栄氏は、「2010年の上海万博以来、古井貢酒は15年にわたり情熱を注ぎ、万博を支援してきた。その歩みは中国企業が世界へ歩み出す物語でもある」と高く評価した。

中国酒業協会の何勇秘書長も「中国白酒は天地の恵みと匠の技、歳月が凝縮された『液体の叙事詩』であり、中国伝統文化の重要な象徴だ」と強調。さらに「古井貢酒は6大会連続で万博に参加し、五度にわたり中国館公式パートナーを務めてきた中国酒の代表企業だ」と語った。

安徽古井グループ党委書記・董事長の梁金輝氏は、「古井貢酒は『美酒を届け、人々の暮らしを豊かにする』という使命と、『誠実に生き、美酒を醸し、己を磨き、社会に貢献する』という価値観を掲げている。その理念は万博のテーマと響き合い、継続的な参加は品質とブランドへの評価であり、中国民族ブランドが国際文化交流に積極的に関わっている証でもある」と述べた。

式典では梁董事長が「年份原漿 古20 大阪万博記念酒」を中国館に寄贈し、邬勝栄館長が受け取った。百年の万博文化と千年の醸造技法を融合したこの記念酒は、古井貢酒と中国館の歩みを象徴し、中国文化の世界発信を体現するものとなった。

 

「亳」の美を世界へ

古井貢酒の故郷「華夏の酒城・世界の薬都」亳州市も、今回のイベントで注目を集めた。会場には特産品ブースが設けられ、「酒と薬の共存・古今の融合」という独自の産業文化を発信した。

亳州市党委常務委員・副市長の鐘治峰氏は代表団を率いて参加し、都市紹介を実施。亳州は「世界の薬都」として人類の健康を支える一方、「華夏の酒城」として白酒の一大産地となり、現在は世界最大の中薬材取引センターを擁し、世界十大スピリッツ生産地の一つに数えられるまでに発展した。同氏は「中国館という国家を象徴する舞台を通じ、亳州の歴史と現代の魅力を広く伝えたい」と述べた。

また亳州は2016年のCCTV春節番組から「グローバル読亳」キャンペーンを展開し、「亳」(bó)の正しい読み方を世界に普及、ギネス世界記録も獲得している。

今回の「企業デー」では、古井関係者作詞の歌曲《亳》が披露され、悠揚な旋律とともに3700年の歴史を誇る都市の風格を伝え、会場は大いに盛り上がった。

 

新商品「漢・唐・宋・明」

古井貢酒――国際化の新章

「中国の醸造、世界に薫る」――今回の「古井貢酒・年份原漿企業デー」では、戦略商品「年份原漿・古20」に加え、中国文明の魅力を凝縮した「漢・唐・宋・明」シリーズ4種が発表された。

梁金輝董事長は、「4商品はいずれも中国の歴史文化への敬意であり、美酒を器に文化を魂とし、東方美学と醸造技術を現代的に表現したものだ」と説明。いずれもアルコール度数26度の“軽度設計”で、健康的でゆったりとしたライフスタイルに応えつつ、豊かな風味と柔らかな口当たりを実現している。

亳州古井販売の張懐貴副総経理は各商品の特長と市場戦略を紹介。

中国酒業協会の何勇秘書長は、「万博での発表は単なる製品発売ではなく、酒を媒介とした文化ツアーであり、亳州から世界への文化宣言だ」と評価した。

中国駐大阪総領事館の景春海参事官は「商業的な盛会であると同時に、文明の悠久を響かせる文化対話だ」と述べ、参議院議員の司隆史氏も「白酒は文化の象徴となり、日中交流の架け橋となる」と強調した。

さらに、著名な中国史研究者で元横浜市立大学学長の加藤祐三氏は「この4商品は名称だけでも日本人の共感を呼ぶ。漢代の金印、遣唐使、宋代の茶文化、明代の勘合貿易を想起させる独創的なネーミングだ」と評価した。

この日、日本徽商協会関西支部の設立も発表され、古井貢酒が世界の徽商ネットワークと連携し、地元ブランドの海外展開を後押しする新たな一歩となった。

会場では、曹操の献酒を題材にした情景劇や「漢・唐・宋・明」酒文化フラッシュモブ、六度の万博出展を振り返る酒文化展、亳州経済製品展など多彩なプログラムが披露され、中国酒文化の伝統と革新を生き生きと示した。

また、世界で最も万博を訪れた人物として知られる「世博おばあちゃん」山田外美代氏も来場。15年間すべての万博に参加してきた山田氏と、六度にわたり万博と歩み、五度の公式パートナーを務めた古井貢酒。その継続的な歩みは、人と酒を結ぶ深い縁を物語っていた。

「古井一盃、関西に酔う、飛觴して漢宋元明を伝える」――今回の「企業デー」と「新商品発売式」は、古井貢酒の国際化における大きな節目であり、中国白酒文化が世界と響き合う象徴的な瞬間となった。六度の万博との縁と五度の公式協力、非遺技術の継承と新商品の発表を通じ、古井貢酒は酒を媒介に、中国ブランドの揺るぎない姿勢と革新を世界に示している。