ビヨンドソフトが大崎イノベーションラボを始動
グローバルAI共創・共生の最前線基地を構築

6 月 19 日、ビヨンドソフトが東京・大崎オフィスにて「大崎イノベーションラボ」のオープニングセレモニーを開催し、中日両国のAI企業の代表20数社が集った。大崎イノベーションラボは、文化や産業の壁を破り、有望なスタートアッププロジェクトの発掘と育成を通じ、日本、アジア、さらには世界に向けてイノベーション・エコシステムの構築をサポートする。

ビヨンドソフトグループの王斌CEO、ビヨンドソフトホールディングスの曹陽社長、ビヨンドソフト北米責任者のジャスミン・ジン氏、みずほ銀行の手嶋徹也執行理事、アジア・サンライズ・キャピタル・パートナーの趙倩氏、中央自動車工業の酒井規光取締役が順に手のひらをセンサースクリーンに重ね、参加者のカウントダウンの声が響く中、2025年6月19日14時08分、首尾よく、大崎イノベーションラボの誕生を告げる時計が起動し、大崎イノベーションラボの多方面協働によるAI共創システムが起動した。

 

25年の経験を活かし

多様な技術を統合

ビヨンドソフトグループの王斌CEOが挨拶し、ビヨンドソフトの日本における25年の歩みを振り返りつつ、今後もシリコンバレーの最先端技術と中国の先進的な製造ノウハウを現地のエコシステムに導入し、現地企業のデジタル化とグローバル化を推進していきたいと述べた。また、技術はイノベーションの原動力であるだけでなく、文化を結び国と国を繋ぐ架け橋であると強調した。

ビヨンドソフトホールディングスの曹陽氏は、大崎イノベーションラボは「AI+」「Web3デジタル資産」「量子コンピューティング」という3つの先端分野にフォーカスし、中国の先駆的なAI開発の知見と日本の産業エコロジーシーンを融合させ、技術力と実装力を兼ね備えた革新的なプラットフォームを構築すると語った。さらに、ビヨンドソフトのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)とパートナー企業の投資ファンドの両輪駆動により、5年以内に国際競争力をもつユニコーン企業の創出を目指すとした。

 

精鋭による活発な論戦

基調講演では、スパーティクルの湯勁松取締役が、マルチモーダル知識管理プラットフォーム「GBase」について詳しく説明し、そのローカライズと量子化の加速における革新的優位性、ビヨンドソフトとの連携による相乗効果を強調した。

Dify Japanのキジ・マルダン社長は、オープンソースのノーコード型AIエージェントプラットフォーム「Dify」の広範な運用事例を紹介し、同プラットフォームは現在、パナソニック、NTT東日本など70社以上の日本企業にサービスを提供していることを明かした。

テンセントクラウドの孫宇宏シニアチャネルセールスマネージャーは、非接触型静脈認証、デジタルヒューマン、TRTC(テンセントリアルタイムコミュニケーション)などの導入事例を紹介し、日本国内の小売・メディア業界での試験導入が進行中であると述べた。

日本総合研究所の劉軼凡シニアUXデザイナーが進行役を務め、「AIエージェント新時代:共存から共創へ」をテーマにディスカッションが行われ、スパーティクルの湯勁松取締役、Dify Japanのマルダン社長、元iFLYTEK副総裁の白強氏、テンセントクラウド日本代表の劉俊氏らが、AIエージェントの価値創造の可能性、今後3年の実用化の見通しなどについて議論を交わし、同ラボを活用して新たなチャンスを掴み、デジタル時代の新たな夢を実現してほしいと望んだ。会場では活発な意見交換が行われ、AI技術の商業化とエコシステムの構築に新たな視点を示した。

 

大崎イノベーションラボが

未来を拓き、世界を結ぶ

ニューテックの堀内義和代表取締役の乾杯の挨拶で、オープニングセレモニーは盛況のうちに幕を閉じ、その後、参加者はAIエージェント、次世代の協働、グローバル企業の起業トレンドなど最先端のテーマについて活発に意見交換を行い、具体的な協業に向けた動きも生まれた。

大崎イノベーションラボの始動は、ビヨンドソフトのグローバル戦略における新たな一歩であるとともに、世界をつなぐAI共創プラットフォームの誕生を意味している。今後も「大崎」を起点に東西の英知を結集し、夢とチャレンジ精神、実力を備えた挑戦者たちとともに、AIの新たな可能性に挑み、共創・共生・ウィンウィンの知能新時代を構築する。