9部門が共同で通知
科技サービス産業の質の高い発展を加速

記者の取材によると、工業・情報化部(工信部)、国家発展改革委員会(発改委)、教育部など9つの政府部門はこのたび連名で『科技サービス産業の高品質発展を加速するための実施意見』を発表した。

科技サービスでイノベー

ションと産業をつなぐ

これは、サービス提供主体の強化、発展環境の最適化、サービス能力の向上、規模拡大と質的効率的な成長の実現を目的とし、科学技術成果の転化・産業化を促進することで、科学技術イノベーションと産業イノベーションの融合的発展を力強く支えることを狙いとしている。

科技サービス産業は、科学技術のイノベーションと市場のニーズをつなぐ重要な橋渡し役である。今回の実施意見では、科技サービス産業の全面的な発展を推進するため、研究開発、技術移転・成果転化、企業インキュベーション、技術普及などの重点分野を中心に、明確な発展課題を提示している。

 

スマートで融合的な

科技サービス産業へ

また、同意見では、産業の高度化を加速し、科技サービスのイノベーションを強化し、新世代の情報技術との融合応用を深化させ、先進的なグリーン技術の導入を促進し、第一次・第二次・第三次産業との深い融合を推進することにより、科技サービス産業を「高度化・スマート化・グリーン化・融合化」へと導く方針が示されている。

具体的には以下のような施策が示された。

・科技サービス機関の専門化・市場化・プラットフォーム化を促進

・技術市場の政策環境を最適化し、国家統一の技術取引サービスプラットフォームを構築

・サービス機関に「品質第一」の意識を徹底させ、先進的な品質管理手法の導入を推進

・標準体系の整備を強化し、重点分野における基準の策定を加速

・人材育成拠点を構築し、テクノロジーマネージャーの導入・育成・活用・インセンティブ制度を整備

・科技サービス産業のイノベーション発展集積区を建設

こうした取り組みにより、科技サービス産業の体制整備と機能強化を図り、国家の科学技術力と産業競争力の持続的向上を後押ししていく方針である。