中日友好の茶縁を紡ぐ――南平市無形文化遺産展、萬福寺で開催へ
隠元禅師の功績を礎に、武夷茶文化と煎茶道が共鳴

2025年5月17日、京都・宇治の黄檗宗大本山萬福寺にて、「中日友好茶文化交流会・南平市無形文化遺産展」が開催される。中国福建省南平市を代表する茶文化や建盞工芸、竹文化など、多彩な無形文化遺産が日本に紹介される貴重な機会となる。

本交流会は、江戸時代初期に中国から渡日し、日本に煎茶道や竹文化を伝えた隠元禅師の文化的功績を顕彰するもの。隠元禅師が開山した萬福寺を舞台に、彼の足跡が今も息づく黄檗文化の交流の場として、南平市と日本の茶道界、仏教界との友好を深めることを目的としている。

イベントでは、武夷山の高品質茶葉、南平市伝統の建盞(けんさん)工芸、竹製品などが展示されるほか、茶文化にまつわる講話や交流も予定されている。全日本煎茶道大会の開催期間中ということもあり、日本の煎茶関係者や愛好家にとっても注目度の高い文化発信の場となる。

この取り組みは、以下の5つの目的を掲げて行われる:

1、隠元禅師を縁とした日中民間友好関係の深化

2、茶文化・建盞文化を通じた多角的な文化交流

3、武夷茶文化の国際的な発信力の向上

4、隠元禅師文化遺産の継承と再解釈

5、茶・工芸・観光資源を通じた経済・産業交流の促進

主催は南平市人民政府、宇治市日本中国友好協会、一般社団法人日中茶文化交流協会。共催に建瓯市人民政府および萬福寺を迎え、中国駐大阪総領事館や一般社団法人全日本煎茶道連盟などが後援する。

【イベント概要】

■名称:中日友好茶文化交流会・南平市無形文化遺産展

■日時:2025年5月17日(土)14:00~16:00(受付開始13:30)

■会場:黄檗宗大本山萬福寺 青少年文化研修道場2階

    〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄三番割35

■主催:南平市人民政府、宇治市日本中国友好協会、(一社)日中茶文化交流協会

■共催:建瓯市人民政府、黄檗宗大本山萬福寺

■後援:中国駐大阪総領事館、(一社)全日本煎茶道連盟、(一社)黄檗文化促進会