「マカオツーリズム+MICEプロダクトアップデート」イベントが東京で開催

4月16日、マカオ政府観光局とマカオ航空の共催による、マカオの最新商品や情報を発信する「マカオツーリズム+MICEプロダクトアップデート」イベントが東京・ウェスティンホテル東京で開催された。観光、MICE(マイス=企業会議、研修旅行、国際会議、展示会・イベント)、交通、メディアなど各分野から300名を超える来賓と在日マカオ企業の代表者が一堂に会し、魅力溢れる都市マカオの新たな展開について語り合った。

会場には、時代を象徴する音楽とともに水辺の情景とタイパの魅力が演出され、動画を通じて多様化するマカオの最新の姿が、来場者に紹介された。

マカオ政府観光局のマリア・ヘレナ・ド・セナ・フェルナンデス局長は、基調講演で、「マカオは常に日本市場を重要視しており、2024年からオンライン・オフライン両面でのプロモーションを展開しています。『ツーリズム・プラス』を基本戦略に、コンベンション、展示会、文化、舞台芸術、スポーツといった要素を統合し、マカオの魅力を継続的に高めています。また、広東・香港・マカオ大湾区のシナジーを活かし、観光レジャー都市としての魅力的を高めるため、シングルおよびマルチデスティネーションの旅行プランを充実させ、業界向け研修も強化することで、世界各国からの訪問者に質の高いサービスを提供していきます。マカオは新たな姿で、日本からの観光客を迎える準備を整えています」と述べた。

日本旅行業協会海外旅行推進部の稲田正彦部長は挨拶の中で、マカオの多彩なグルメと豊かな文化遺産を称え、コストパフォーマンスの高さと短期間・短距離の旅行が日本人の新たな旅行トレンドとなっていると指摘。2019年には約30万人の日本人がマカオを訪れたことに触れ、今後も短期旅行先としての人気は続くとし、日本旅行業協会としてもマカオの関係者と協力し、より魅力的な旅行商品を提供していくと語った。

続いて、マカオ航空日本支社の陳振強副支社長、マカオ貿易投資促進局の鄧希文代表、マカオ航空東京支店旅客営業部の扇谷毅部長が登壇し、それぞれの立場から、マカオの観光資源、投資政策、今後の発展計画について紹介した。

マカオは、ポルトガルの風情、広東の伝統文化、世界のグルメ、コンベンションや展示会のサービス、舞台芸術都市としての魅力を併せ持ち、世界中の観光客を惹きつけている。2023年と2024年には、2年連続で「アジア最優秀会議都市」「BEST BT-MICE City」に選ばれた。日本とマカオはともに多彩な文化遺産と観光資源を有しており、最近では、中国・湖州、マカオ、日本・鎌倉、韓国・安城が「東アジア文化都市2025」に選定された。これを契機に、マカオは各都市との文化交流をさらに強化していく方針だ。

マカオ航空東京支店の井澤常弘副支店長は夕食会のスピーチで、「旅行は単なる移動手段ではなく、人と人、都市と都市が心を通わせるきっかけとなるものです。マカオ航空は1994年の設立以来、安全第一・お客様第一のサービス精神を貫き、現在では中国本土の14の主要都市と、シンガポールを含む12の国と地域へ直行便を運航しています。今年は東京―マカオ直行便就航15周年の節目の年にあたります。日頃よりご支援くださっている皆様に深く感謝申し上げるとともに、より多くの日本の皆様にマカオを知っていただき、訪れていただけることを願っております」と述べた。

2024年には、マカオと日本を結ぶ直行便が、マカオ—成田間およびマカオ—関西間で、それぞれ1日1往復ずつ再開された。同年にマカオを訪れた日本人観光客は12万6424人に達し、前年比で68%の増加となった。2025年第1四半期には、前年同期比でさらに24%増加しており、日本はマカオにとって再び7番目の観光客送客市場となっている。商談会では、訪日団に同行したマカオの文化・観光関係者が、日本の航空・観光分野の実務者と熱心に意見を交わし、さまざまな分野での連携が実現した。

先に行われた記者会見で、フェルナンデス局長は日本のメディア関係者の質問に対し、マカオ航空や6大観光リゾートと連携し、日本の旅行業界関係者と協力して、東洋と西洋、過去と現代が融合した新しいマカオを発信していく方針を明らかにした。

今年4月には、日本の大手旅行会社・銀座支店がマカオをテーマにしたディスプレイへと改装され、同時期には渋谷・新宿・秋葉原など東京の中心エリアにおいて大型広告が掲出され、カラフルなマカオの魅力が日本社会に向けて発信されている。

さらに、4月17日から20日まで、「Journey To Experience Macao~旅するマカオ祭~」イベントが開催される。イベントでは、多くのタレントや著名人を応援ゲストに迎えるほか、ホテルや航空券が当たる抽選会、グルメ体験、デジタル旅行など多彩な企画が予定されている。

新たな声が響く文化の都・マカオ。より開かれた姿勢で日本との双方向交流を深め、地域協力と人的交流の新たな章を切り拓いていく。