第2回沖縄中国音楽祭のステージで、川劇俳優・江玉(コウ・ギョク)が0.3秒間隔で次々と連続変面を披露。割れんばかりの拍手が客席を揺らす中、スマホを手に収録に没頭する日本人観客が「まるで魔法だ!」と感動の声を上げる一幕が、四川広播電視台・「四川観察」のドキュメンタリー『川韻東渡』に鮮明に記録された。中国伝統芸術・川劇の日本進出を象徴する歴史的瞬間として、YouTube等で拡散が続いている。
超絶技が生むカルチャーショック
『川韻東渡』が描くのは1990年東京国立劇場での伝説的公演『花物語』(中国語は『芙蓉花仙(ふようかせん)』)から始まる軌跡。変面・炎吹き・長水袖など、川劇の神業が数万人を感動させ、日本における伝統芸能交流の突破口を拓いた。
2022年、日本で活躍する川劇変面俳優・王文強(オウ・ブンキョウ)が日本の演劇プロデューサー・戸田宗宏(とだ むねひろ)氏、日本舞踊花柳流の花柳基(はなやぎ もとい)氏ら異分野の巨匠達とタッグを組み、日本舞踊の幽玄美と、語り・打楽器(パーカッション)を融合させた『西遊記奇聞〜みんな迷い子〜』を創作。この「創造的転換」は、戸田宗宏氏が提唱する「異文化の対話が新芸術の様式を生み出す」との美学を、まさに実証する形となった。
涙と笑いの越境共鳴
『川韻東渡』はさらに、川劇俳優と観客が30年にわたり紡いだ「越境する魂の絆」を克明に描き出している。2011年東日本大震災の被災地で江玉が披露した川劇では、開演と同時に「泣きじゃくっていた幼児がパッと瞳を輝かせた」というエピソードが象徴的であった。仮設住宅で公演後、ある高齢女性が江玉の手を握り「あなた方の演技から川劇が伝える熱意を感じ、生きる力が湧いた」と涙ながらに語った。
現在、変面芸術は日本で「最も認知度が高い中国無形文化遺産」として知られている。中国四川広播電視台・「四川観察」が制作したドキュメンタリー『川韻東渡』が2025年3月、YouTube等で公開され、国境を越えた文化融合が生み出す芸術宇宙で注目を集めている。
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=nnOXRIkdIU0
放送局名:四川広播電視台
担当者:王 浩宇(ワン・ハオユ)
メール:scgcbd@sctv.com
所在国:中華人民共和国
所在地:四川省成都市
公式サイト:https://www.sctv.com/
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