早咲きの梅が春を告げ、霊蛇が幸運をもたらし、新しい年が明けた。1月24日、日本中華總商会2025年迎春会が、皇居に隣接する東京帝国ホテルで開催され、中日両国の科学技術、貿易、エネルギー、製造、メディア等の各界及び在日華僑団体の代表約300名が一同に会し、新年を祝った。
はじめに、日本中華總商会の䔥敬如会長が挨拶し、先ごろ石破茂首相が出席した経済団体主催の新年祝賀会に参加したことを報告。経済界は協力して社会の繁栄に貢献すべきだと述べた。また、日本の人口問題が深刻化する中、在日華僑華人は地域に根ざし、経済発展と社会建設に重要な役割を果たしてきたと強調。賛助会員である日本企業を含めると、總商会の企業会員は600社を超えており、今年中に800社を見込んでいるという。そして、總商会は創意工夫を重ねながら、革新的なスタイルで日本と世界の対話・協力を促進し、中日各界の信頼を築いてきたと語り、今後もさらに多くの日本企業の協力と理解を得ながら、活発な交流・協力の枠組みを構築していきたいと語った。
日本中華總商会を支援してきた呉江浩中国駐日大使が祝辞を述べ、中国の「新たな質の生産力」による成長の成果を紹介し、中日両国の経済協力の重要性を改めて強調した。また、改善の軌道に入った中日関係を、民間外交によってさらに発展させていただきたいとの期待を寄せるとともに、創立25周年を迎えた日本中華總商会が、中日間の経済・貿易交流の推進及び海外の商会との連携強化に貢献してきたことを高く評価。あわせて、大使館・領事館の活動や国内外訪問への協力に感謝の意を表した。
岩屋毅外務大臣からビデオメッセージが寄せられた。岩屋大臣は、日本中華總商会が、日本企業との交流・協力及び日本の国際化促進に寄与してきたことを称賛。さらに、日中両国首脳が「戦略的互恵関係」の包括的推進を再確認したことことに言及し、自身を含む両国のハイレベル相互訪問について触れた。さらに、日中の経済・貿易交流及び民間友好の促進に尽力する日本中華總商会をはじめとする関係各界の貢献に謝意を表した。
外務省アジア大洋洲局の門脇仁一参事官は、日本中華總商会が設立以来、日中の企業間交流に果たしてきた役割を高く評価し、日本と中国は互いに重要な経済的パートナーであり、両国関係が困難に直面したとしても、経済協力は日中関係安定のための土台となると語った。
経済産業省通商政策局担当の田中一成審議官は、まず、能登の震災復興に対する支援に感謝の言葉を述べた。そして、昨年は、基本給の引き上げ幅が33年ぶりの高水準となり、東証株価指数は最高値を更新した。今年は、2月に三大経済団体が訪中し、大阪万博が間もなく開催される。こうした好材料によって、日中経済協力は一層強化されるだろうと述べた。
鈴木貴子衆議院議員が祝電を寄せ、「巳年」は実を結ぶ年と言われるように、新しい年が、日本中華總商会にとって実り多き年となるよう祈念した。
続いて、呉江浩中国駐日大使、陳巍公使参事官兼総領事、外務省アジア大洋州局の門脇仁一参事官、経済産業省通商政策局担当の田中一成審議官、高橋克彦駐マレーシア日本国大使、日本能率協会の中村正己会長、日中経済協会の佐々木伸彦理事長、日本国際貿易促進協会の安田真人理事長、日本中華總商会の䔥敬如会長、厳浩評議員会会長、常務副会長の徐志敏氏、船津康次氏、潘若衛氏、王遠耀氏、張宇藍氏、尚捷氏らによって、鏡開きが行われた。
日本中華總商会評議員会の厳浩会長が乾杯の音頭をとった。厳浩会長は迎春会の開催を喜び、近年、中日関係には改善の兆しが見られ、各界は明るい見通しを抱いている。巳年は、絶えず変化し生まれ変わる年であると語り、各界の友人と美酒を酌み交わし、新年を祝った。
横浜中華学校校友会国術団が、新年を祝賀する獅子舞を披露した。
船津康次常務副会長の音頭で三本締めを行い、日本中華總商会2025年迎春会は、盛況のうちに幕を閉じた。
迎春会に先立ち、日本中華總商会2025年第一回定期会員總会が開催された。䔥敬如会長が基調講演を行い、会長を中心に2024年の活動報告及び2025年の活動計画、予算が審議され、中山克成監査役が監査報告を行い、事務局の孔怡氏が有効得票数に達し決議された旨を宣言した。遠藤辛杜常務副会長が評議員会報告を行った。
日本中華總商会は1999年9月9日の創立以来、「商(ビジネス)を基軸として商業を語り、『中華』の資源と強みを活かして日本に根ざし、主流社会に溶け込む」ことを理念としてきた。
日本中華總商会は、橋を架け、道を拓き、たゆまぬ努力を重ねることで、日本の経済界から信頼を獲得し、日本最大の華僑華人経済団体へと成長した。昨年は、マレーシア・クアラルンプールで開催された第17回世界華商大会に代表団を派遣し、国際舞台で存在感を示すとともに、日本経済のグローバル化に貢献した。また、設立25周年を記念して「CCCJ WEEK 2024」を開催し、世界各地から500社を超える企業代表が参加。華商経済フォーラムや、イノベーション、テクノロジーをテーマにしたセッションを実施し、中堅・若手人材の育成に力を注いだ。さらに、定期的な總会や各種交流活動を通じて、国内外の経済動向を把握し、ベンチャーキャピタルに向けたチャネルやリソースの提供にも取り組んでいる。
年が改まり、新たな旅路が始まる。2025年も日本中華總商会は中日の各界のため、世界の華商のため、イノベーションを未来へ繋ぐため、社会の平和と経済の発展のため、絶え間なく邁進する!(撮影:蔡暉、郁叢嘉)
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