12月24日、重慶市石柱土家(トゥチャ)族自治県(以下、石柱県)県委員会書記である張華氏を団長とする代表団が、在日中国厨師精英協会、日本川渝総商会、三明物産株式会社とともに、石柱県の特産農産物の日本市場進出促進をテーマとした交流会を開催し、中日両国の関連業界が情報を共有し合うことをベースとした協力覚書が締結された。この交流会には、石柱県党委員会弁公室主任兼档案局長の陳森林氏、石柱県商務委員会の冉孟于主任、在日中国厨師精英協会の明信江会長、林強執行会長、周建新副会長、そして三明物産株式会社の庄嘉綱社長らが参加した。
交流会の冒頭では、石柱県の民俗的な風景や経済発展の現状を総合的に紹介する動画が上映された。続いて、石柱県党委員会書記の張華氏が登壇し、石柱県の地理的な優位性、生態資源、そして特色ある産業の発展状況について説明した。張華氏は、「貧困脱却の取り組みを通じて歴史的な転換点を迎えた石柱県は、現在、エコ農業と特色ある農産物の主要な生産地として発展している」と述べた。また、優れた生態条件を背景に、「赤」の唐辛子に代表される調味料、「黄」の黄連に代表される漢方薬材、「緑」のジュンサイに代表されるエコ野菜といった特色ある産業を基盤に、石柱県独自の「三色経済」を形成していることを強調した。
張華書記は、石柱唐辛子について「色鮮やかで油分が豊富、香りが強く高品質であり、『重慶火鍋の魂』と称されている」と紹介した。また、漢方薬剤の石柱黄連は「太く、肉厚で長く、色鮮やかであり、清熱利湿(体内の余分な熱や炎症を取り除き、余分な水分や湿気を解消する作用)や胃の炎症の鎮静、解毒といった効能があり、漢方薬の分野で広く使用されている」と説明した。さらに、石柱ジュンサイは「高品質で独特の口当たりが特徴であり、日本市場で人気の高い農産物である」と述べた。
全日本華僑華人聯合会常務理事であり、在日中国厨師精英協会会長、日川渝総商会副会長も務める明信江氏は、在日中国厨師精英協会の発展の歴史や理念、主な活動について紹介した。同協会は2017年に設立され、現在では約1000人の会員を擁している。協会は中国のグルメ文化の普及に努めるとともに、情報共有や技術交流を通じて料理人同士の協力の場を築き、中日両国の食文化交流を促進する重要な架け橋となっている。近年、協会は中国国内の関連飲食業協会との連携をさらに強化し、相互訪問や交流を通じて、中国各地の特色ある食材や飲食文化を日本市場へ広める取り組みを積極的に進めている。
三明物産株式会社の庄嘉綱社長は、同社の主な事業内容と発展の歴史について紹介した。三明物産は1994年に設立され、30年にわたり四川料理の調味料の紹介と普及に尽力してきた。同社は業界プラットフォームとの協力を通じて、中国の高品質な調味料を日本市場に導入し、現地の飲食業界に優れた選択肢を提供するとともに、日本での中国料理文化の普及を推進している。庄嘉綱社長は、重慶をはじめとする関連地域の企業との連携をさらに強化し、高品質な製品の市場潜在力を共に開拓していきたいとの意向を示した。
緊密な交流を経て、石柱県と在日中国厨師精英協会は協力覚書を締結し、石柱県のジュンサイを協会傘下の日本国内のレストランに導入する取り組みを進めることで合意した。
張華書記は、今回の協力を通じて中日両国の飲食文化交流がさらに促進されることを期待すると述べるとともに、美しい生態環境と土家族文化を実際に体験してもらうため、在日華僑華人を石柱県に招待した。
また、明信江会長は、今回の協力を契機として協会が積極的に石柱県の豊富な特産農産物を日本市場に進出させ、日本における中国料理の影響力をさらに高めていきたいとの意向を示した。
石柱県は西暦619年に設置され、1400年以上の歴史を有する。豊かな文化遺産に恵まれた石柱県には、トゥチャ族の伝統音楽である囉児調や田植え歌、トゥチャ族の水上建築技術など、民族色豊かな多くの無形文化遺産が残されている。渝利鉄道(重慶―利川)や渝宜高速鉄道(重慶―武漢)の開通により、石柱県から上海までわずか4時間で移動できるようになり、アクセスが大幅に向上した。この独特の生態環境と豊富な人的資源を背景に、石柱県の文化観光産業は急速な発展を遂げている。
今回の交流会は大きな成果を上げ、今後さらに多くの中国産高品質農産物が国際市場で影響力を高め、中国の食文化を世界に広めることが期待されている。
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