このほど、中国は新たなビザ免除政策を発表し、新たに9カ国を免除対象に追加した。これにより、入国ビザ免除対象国は38か国に増加。また、免除期間は従来の15日から30日に延長された。
この免除政策の恩恵はさらに拡大し、外国人観光客が中国を訪れるための「トラフィックコード(集客の鍵)」として機能すると同時に、中国のオープン化を象徴する「政策の名刺」として位置づけられている。
中国は中外の人々の往来をさらに便利にするため、2024年11月30日から2025年12月31日まで、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア、マルタ、エストニア、ラトビア、日本の普通パスポート所持者を対象にビザ免除政策を試験的に実施すると決定した。
また、免除対象理由に交流訪問を加え、滞在期間を15日から30日に延長する方針も発表。2024年11月30日以降、これら9カ国を含む38カ国の普通パスポート所持者は、商用、観光、親族訪問、交流訪問、または30日以内のトランジットでビザなしで入国可能となる。
この政策発表後、海外旅行サイト「Ctrip」の欧州拠点と日本拠点では、中国関連の旅行先の検索件数が前月比でそれぞれ65%、112%増加した。特に日本各地から中国への直行便の検索件数が大幅に増加している。
北マケドニアのメディアは「中国は世界で最も魅力的な目的地の一つであり、豊かな歴史と文化、そして近代的な経済発展で知られている」と評価。クロアチアのニュースサイトは「中国からクロアチア国民に朗報」と題し、この免除政策を報じた。
国家移民管理局の統計によれば、今年第3四半期の外国人入国者数は818.6万人で、前年同期比48.8%増加。そのうちビザ免除での入国者数は488.5万人で、前年同期比78.6%増となった。
今年5月以降、欧米諸国の訪問者による144時間トランジットビザ免除政策の利用が急増している。多くの海外インフルエンサーが中国の効率的で便利な入国政策を称賛し、中国の経済発展、社会の安定、交通の利便性、インターネット環境の充実、そして観光資源の豊かさに驚嘆している。
11月に上海で開催された「2024中国国際観光交易会」では、多くの外国人旅行業者が中国の免除政策を高く評価。「これは私たちにとって非常に重要な出来事で、昨年比で予約数が倍増した」とドイツの旅行業者クラウス・ペーター・ベッツ氏は語った。また、オーストラリアの旅行業者ライダー氏は「中国は開かれた姿勢で各国の訪問者を迎えている」と感じたと述べた。
中国民用航空局のデータによれば、2024年上半期の国際線旅客数は2019年同期の81.7%まで回復している。観光業者は、国際便の回復と出費削減の加速を期待している。
公安部や国家移民管理局は、人民銀行や文化観光部などの関連部門と連携し、外国人訪問者の金融サービス、宿泊交通、観光地予約、ネットワーク通信といったサービスの利便性向上に取り組んでいる。
今年3月には国務院弁公室が「支払いサービスのさらなる最適化に関する意見」を発表し、来訪者の多様な支払いニーズに応える仕組みを強化。主要クレジットカード会社のデータによれば、2024年10月には海外発行カードのオフライン取引件数と取引額が2月比でそれぞれ184%、150%増加した。10月には293万人以上の入国者がモバイル決済を利用し、取引規模は2月比で3倍となった。
国家移民管理局の関係者は、引き続きトランジットビザ免除政策の改善を進め、対象地域や活動範囲の拡大、開放構造の最適化を図り、政策の魅力度を高め、外国人訪問者の利便性を向上させる方針を明らかにした。
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