CCCJ WEEK 2024を盛大に開催 ウィンウィンの歩みを止めない
「CCCJ WEEK 2024」「CCCJ NIGHT」設立25周年を祝賀

11月22日、東京で、各国の中華總商会の代表、日本の実業界の友人、日本中華總商会の会員及び関係者など500名を超えるゲストが「CCCJ WEEK 2024」に集い、日本中華總商会設立25周年を祝賀した。

日本中華總商会の䔥敬如会長が、第6回華商経済フォーラムで基調講演を行い、「CCCJ WEEK 2024」は開幕した。䔥敬如会長は、多国間経済協力の深化とイノベーションの推進を呼びかけ、日本社会は少子高齢化という課題に直面し、国内市場は縮小しており、企業はグローバル化とデジタル化を加速し、特に、製造業や新興テクノロジー分野における優位性を発揮していくべきであると指摘した。また、中日両国はデジタル経済、人工知能の分野の協力において大きな可能性を秘めていると強調し、華僑華人が積極的に架け橋の役割を果たし、二国間の経済・文化交流を促進し、共にウィンウィンの未来を創出していくことを期待した。

経済産業省の松尾剛彦審議官は、日本中華總商会が1999年の設立以来、日中経済交流と地域の発展に大きく貢献してきたことを評価し、日本経済は好循環に入りつつあり、持続可能な発展とデジタル化が焦点になっていると指摘した。そして、日中両国が協力を強化し、共に高齢化問題等の課題に対処し、ウィンウィンの関係を構築し、地域経済と世界経済の持続可能な発展を推進していくことを期待した。

日本総合研究所会長で多摩大学学長の寺島実郎氏が、『華商ネットワークと日本:経済のグローバル化による新たな課題』をテーマに講演を行った。氏は、世界の三大民族ネットワークが世界の動向に影響を与えることを予測し、裏付けとなるデータを列挙し、華人圏がその代表であると結論付けた。

日本中華總商会常務副会長で、正大光明企業合同会社社長の徐志敏氏がパネルディスカッションの進行役を務め、三菱電機株式会社の漆間啓社長、香港中華總商会の蔡冠深会長、マレーシア中華總商会の拿督頼君傑副会長、ドイツ中華總商会の呉太北理事長、韓国中華總商会の範大福常務副会長が、『世界華商ネットワークの地域社会への新たな貢献』をテーマに討論を行った。

メイン会場では、株式会社RS Technologiesの方永義代表取締役社長、猎豹移動の傅盛社長兼CEOが、『中日の「AI+ロボット」産業の健全な発展を目指して』をテーマに基調講演を行った。引き続き、日本中華總商会副会長で、Vangoo Capital Partners代表取締役社長の許萍氏の進行により、『AI x ロボット最前線:AI ロボティクス産業の現状と発展』をテーマに分科会が行われ、Lark Japan株式会社執行役員兼Larkチャネルセールス責任者の竹内彰氏、日本快倉株式会社の蔡行順社長等8名の業界の代表が傅盛社長と活発な議論を展開した。

第一会場では「2024 年 CCCJ ビジネスコンテスト:スタートアップからグローバル市場を意識する」をテーマに、ビジネス界の新鋭、イノベーション企業の代表が相次ぎ登壇し、最後に、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社取締役&パートナーの中野慎三氏が基調講演及び講評を行った。厳正な審査を経て、「国際プロモーション賞」「技術革新賞」「ビジネスコンテスト賞」「日本中華総商会特别賞」「審査員最高賞」の各賞の表彰が行われた。

第二会場では、国際観光振興機構の高橋歩代表、大阪観光局営業推進室の中島啓一室長、中央大学経済学部の唐成教授、東通グループの桜井翔代表取締役、株式会社アゴーラホスピタリティーズの田口健副総裁が『インバウンドビジネスのプラットフォーム:インバウンドビジネスの現状と課題と対策』をテーマに討論を行い、インタセクト・コミュニケーションズ株式会社営業統括部マネージャーの道明翔太氏が進行役を務めた。

プログラムは場所を宴会場に移し、「CCCJ NIGHT」へと進んだ。

主催者を代表して日本中華總商会の䔥敬如会長が挨拶し、華僑華人は居住国の発展を支援するとともに、居住国と祖国の交流と協力、さらには世界の繁栄と安定に貢献すべきだと再度強調した。そして、日本中華總商会は1999年9月9日に設立され、2007年には神戸で第9回世界華商大会を開催し、世界中から4000人の華商を迎えた。現在600の会員企業を有し、うち3割が日本企業である。歴史ある香港、シンガポールなどの中華總商会と比べて、若い日本中華總商会は、日本企業を賛助会員として迎えることで華商とのネットワークを充実させ、各国の華僑總商会から認められる存在となった。現在、2026年の「CCCJ WEEK」の開催に向けて準備を進めており、日本経済のグローバル化に貢献していきたいと語った。さらに「世界各国にあって、われわれ華商は社会の発展と経済の繁栄の証人であるとともに、協力者であり、参画者なのです!」と呼び掛けた。

中国駐日本大使館の施泳公使は、日本中華總商会が中日両国のコミュニケーションプラットフォームを構築し、両国の協力・発展の促進に寄与していることを高く評価した。施泳公使は直前に行われた華商経済フォーラムにも出席し、新鋭の企業家の台頭、イノベーションやテクノロジーの活力を目の当たりにし、今後も日本中華總商会が架け橋となって、両国間の貿易を促進し、両国国民の幸福を増進し、中日関係の改善に貢献することを望んだ。公使はさらに「中国経済は上向き傾向を維持しており、中国の発展は世界にとってのチャンスである」と強調し、各界の友人の皆さまには、中国の新たな質の生産力の育成と発展に参画し、中日経済協力の乗数効果を喚起していただきたいと述べ、日本中華總商会のますますの発展を祈念した。さらに、中国が日本人のビザ免除を再開し、滞在期間を30日に延長したことを伝えると、場内は一気に沸き立った。

香港中華總商会の蔡冠深会長が香港、シンガポール、タイの三カ国の總商会招集者を代表して挨拶し、「世界の華商が団結」「新しい力を支援する」「地域社会に根を張る」の3つの希望を示し、日本中華總商会の周到な組織機構と革新的発展形態、特に業界大手の積極的な参画を奨励し、世界の華商機構に貴重な経験を提供していることを賞賛した。

日本中華總商会としての二度目の世界華商大会の開催を後押しした鈴木貴子衆議院議員も会場を訪れ、「CCCJ NIGHT」の活気と情熱を満喫した。「CCCJ WEEK 2024」の開催と符合するように、日本政府の39兆円の経済対策の決定、日本人へのビザ免除の再開と、嬉しいニュースが相次いだ。鈴木貴子議員は、架け橋としての責務を担い、各界との交流・協力を強化・発展させるために力を尽くしていきたいと述べた。

日本中華總商会の厳浩評議員会会長が乾杯の音頭を取り、来賓とともに喜びを分かち合った。そして、日本中華總商会はこれからも後進の育成に注力し、継承を着実に進めていきたいと決意を述べた。

宇樹科技のスマートロボットが場内を巡回し、ゲストと交流した。スマートロボットの登場は、人びとの生活に利益をもたらす科学技術の社会的意義を訴えるとともに、日本中華總商会は中日各界の橋渡しをし、世界の華商に橋を架け、現在と未来の橋渡しをするとの責任と悲願に呼応するものであった。

スクリーンには、中日の経済・貿易交流の道を切り拓いてきた日本中華總商会の25年の歩みが映し出され、横浜中華学校校友会国術クラブによる伝統的な獅子舞が会場を魅了した。

場内が熱気に包まれる中、モバイル・インターネットキャピタル株式会社インベストメントマネージャーの苗春亭氏、日本中華總商会副会長で、Vangoo Capital Partnersの許萍代表取締役社長、同じく日本中華總商会副会長で、インタセクト・コミュニケーションズ株式会社の譚玉峰代表取締役社長が壇上に招かれ、それぞれの活動に対する思いを語った。

「CCCJ WEEK 2024」の実行委員会委員長を務めた、日本中華總商会の段卓常務副会長が、力強いご支援を賜った華商、華人企業、各界の友人、参加者に謝意を述べた。

日本中華總商会常務副会長で、トランスコスモス株式会社取締役兼相談役の船津康次氏の音頭で三本締めを行い、「CCCJ WEEK 2024」は盛会のうちに幕を閉じた。

「CCCJ WEEK 2024」には、中国駐日本大使館、経済産業省、日中投資促進機構、日中経済協会、日中友好会館、中国国際貿易促進委員会駐日代表処、商工会議所、新経済連盟、アジア太平洋フォーラムから代表の臨席を賜った。

中日関係は浮き沈みを繰り返しながら、逆風に帆を張り航海を続けてきた。中日関係が正念場を迎えた今、設立から四半世紀を経た日本中華總商会は、先人の跡を継ぎ、誠実に実務に励み、社会的責任を勇敢に担い、架け橋としての役割を果たしながら、ウィンウィンの多国間協力・発展のための貢献を続ける!

(撮影:王亜囡、鄭洁琳、蔡暉)