まるで日本の学園ドラマかスポコンアニメのように熱い!
10月1日、高い進学実績で知られる早稻田言语学院(以下:早言)が、代々木第二体育館でスポーツ大会を開催した。規模が大きくエキサイティングなスポーツ大会に、中日のメディアも注目した。2024年度に入学した300余名の新入生が赤組と青組に別れて競技を行い、館内には歓声と声援が響き渡った。近年、日本の語学学校が行ったスポーツ大会では最大規模のものとなった。
早言のスポーツ大会は、身体能力に関係なく、全員が平等に参加して力を発揮することができる。単なる体育競技ではなく、日本のキャンパスライフを経験する機会にもなっている。
競技を終えると、ひとりの中国人留学生が本誌の取材に応じ、次のように話してくれた。「全員参加型のスポーツイベントは初めての経験で、日本では誰もが主役になれるんですね。たとえ1番にならなくても、みんなが応援し認めてくれます」。
早言の松岡龍美校長は、日本語能力試験N1対策教材をはじめとする多くの日本語学習教材の編集・出版を手掛けており、日本語教育の分野で高い評価を得ている。松岡校長は、スポーツ大会では、教室では見ることのできない生徒たちの新たな一面を知ることができたと話した。
早言スポーツ大会では、競技以外の細かな部分で生徒たちの個性や創造性を垣間見ることができた。午前の部では、A7、A9、B1、B5クラスから成る青組と、A1、A11、A13、B3クラスから成る赤組が対戦し、午後の部ではA4、A8、B2、A3、A5クラスから成る青組と、A2、A6、A10、B4組から成る赤組が対戦した。赤組と青組はリボンの色で区別され、生徒たちはリボンをタスキ掛けにしたり、首に巻いたり、髪の毛に編み込んだりと思い思いのスタイルで競技に挑んでいた。早言が文化の多様性や生徒の個性を尊重し、奨励していることがうかがえた。
競技以外にも、さまざまなパフォーマンスが披露され、スポーツ大会に花を添えた。孫凱さんは、留学生が母や故郷に寄せる思いを込めて『一葷一素』を歌唱し、感動を呼んだ。劉浩然さんは『陪你去流浪』を歌唱し、新たな世界に勇敢に挑む留学生の情熱を表現し、参加者を鼓舞した。楊瑞月さんの三味線演奏は技術的にはやや未熟であったものの、挑戦の姿に惜しみない拍手が送られた。
スポーツ大会には感動のエピローグが待っていた。新中国成立75周年を祝すために、新入生全員で『我和我的祖国』を合唱したのである。このパフォーマンスは当初の予定にはなく、生徒たちから自然発生的に生まれたもので、場内は大きな感動に包まれた。
スポーツ大会を企画・運営したのは、同学院の副理事長で、『話す日本語』教育体系を確立した張リンシン氏である。氏は教員たちをリードし、玉入れ、綱引き、リレー競走等のプログラムにおいて、娯楽性や競技性のみを追求するのではなく、お互いが協力し合い、全員が平等に参加できるようにするなど心を砕いた。張副理事長は次のように話した。「先生方のご尽力に感謝しています。生徒たちが今日見せてくれた青春のエネルギーと闘志は、将来の自信と成長に繋がるに違いありません。早言はこれからも皆さんのために橋を架け、道を切り拓き、皆さんの夢の実現をサポートするコーチであり続けます」。(撮影/呂鵬)
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