9月8日午後、秋風が爽やかな東京で、大連外国語大学日本校友会が心を込めて準備した東京サミットフォーラムが開催され、母校・大連外国語大学の60周年記念に重厚かつ温かな彩りを添えた。
中国駐日本大使館の郭軍教育部参事官も祝福に駆けつけ、心からの祝意を伝えた。法政大学の王敏名誉教授は「周恩来と日本」と題した講演で、周恩来総理が大連外国語大学を100日以内に設立するよう指揮した経緯を紹介した。また、中国における流通分野の改革開放に貢献し、中国政府から海外専門家を讃える最高の栄誉賞である「中国政府友誼賞」を受賞したイトーヨーカ堂の三枝富博顧問は、「企業文化を主軸とし激変する環境に適応する」と題した講演を行い、その見識を披露した。大連外国語大学教務処の于飛処長は、「大連外国語大学における日本語教育の歴史と中日関係の推進と発展」と題して、歴史への敬意と未来への期待を込めて語った。
サミットフォーラムの主催者を代表して、大連外国語大学日本校友会の馬暁平会長が開幕の挨拶に立ち、参加者と共に母校の輝かしい歴史を振り返りながら、一幅の絵巻物のように広がる未来への展望を語った。その言葉の一つひとつには、母校への深い敬意と限りない祝福の思いが込められていた。
大連外国語大学は60年の歴史の中で、優れた教育の質とグローバルな視野をもって、多くのハイレベルな日本語人材を育成してきた。この大学から巣立った7万9000名ほどの卒業生は、世界各地で外交官、企業家、教育者、著名な専門家、学者として活躍しており、それぞれの分野で輝きを放ち、中日両国の友好交流と経済発展を支える架け橋となっている。
馬暁平会長は開幕の挨拶で、特に母校と日本との深いつながりについて言及した。この60年間に、日本から236名の専門家や学者、教授などの外国人教師が大連外国語大学で教鞭を取り、知識を伝授するだけでなく、中日文化交流の使者としても活躍してきた。このような異文化交流と協力は、大連外国語大学のグローバルな教育の真髄であり、国際感覚に優れた、高い語学力とコミュニケーション能力を備えた優秀な人材を育成する原動力となっている。
大連外国語大学創立60周年を迎えた今、東京サミットフォーラムは、過去の栄光を称えるだけでなく、同窓生たちが手を携えて未来を切り開くスタート地点でもある。フォーラムでは、多くの同窓生や他大学の代表者、各界の友人、日本の著名人が集い、中日両国の教育、文化、経済、民間交流などさまざまな分野のホットな話題について意見が交わされた。このように、分野を超えたグローバルな交流と協力が、大連外国語大学の未来に新たな活力とエネルギーをもたらすことになるだろう。
馬暁平会長は、次のようにと開幕のスピーチを締めくくった。「今年の秋、私たちは共に盛大な式典を祝うとともに、新たな一歩を踏み出そうとしています。母校は私たちの夢が始まった場所であり、挑戦を続ける出発点でもあります。母校の育みによって、私たちは夢を追う自信と勇気を得ることができました。将来どこにいても、母校への愛と感謝の気持ちは変わりません。今日は同窓生として、感謝の気持ちを込めて母校に最大限の敬意を表したいと思います。母校が今後も発展し続け、さらなる優れた人材を育て、明るい未来を築いていくことを願っています。母校に敬意を表し、感謝を捧げます。みんなで一緒に、母校の60周年をお祝いしましょう!」
この言葉は、大連外国語大学日本校友会の全員の思いを代表しており、同時に未来への期待も込められている。無数の夢と希望をはぐくんできた大連外国語大学は、今後も異文化をつなぐ架け橋としての役割を果たし、国際的な視野を持つ優秀な人材を育成していくであろう。中日両国、さらには世界の平和、友好、発展に一層の貢献を果たしていくことが期待されている。改めて、大連外国語大学の60周年を祝い、輝かしい未来を祈念する。
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